50代の方のための離婚問題
50代の夫婦の場合,お子さんが独立を始め,老後の生活について考え始めているという方も多いと思います。 |
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そのような年代であるため,50代の方が離婚を考える場合,離婚をした後の老後の生活をどうするかについては避けて通れない問題となります。
50代という年齢からして安定した再就職先を新たに探すことが容易でないことからも,ますます老後の生活をどうするか。そこで,以下では50代の夫婦が離婚をする場合に特に注意すべき点について指摘いたします。
1 年金分割について
老後の生活における安定した収入源として,まず思いつくのが年金だと思います。
2007年の法改正に伴い、夫婦の話合いや家庭裁判所の決めた割合(最大2分の1)で、年金分割をすることができるようになり,また,2008年の法改正によって、話合いなしに、自動的に2分の1の年金分割をすることができるようになりました(ただし,2008年4月以降の専業主婦(夫)期間に限ります)。
2007年の法改正に伴い、夫婦の話合いや家庭裁判所の決めた割合(最大2分の1)で、年金分割をすることができるようになり,また,2008年の法改正によって、話合いなしに、自動的に2分の1の年金分割をすることができるようになりました(ただし,2008年4月以降の専業主婦(夫)期間に限ります)。
離婚にあたって,年金分割を受けることによって,将来の年金給付額が増加するため(ただし,年金給付額の半額を相手方配偶者から受け取るわけではありません。詳しくは,「年金分割ページ」をご覧ください。老後の生活に備えることが可能となります。
2 財産分与について
老後の生活を考えるにあたり,上記年金分割と併せて重要になるのが,財産分与です。
50代の夫婦の場合,婚姻期間も相当長期間に及んでいる場合が多く,通常は,若年の夫婦の場合と比べて,婚姻期間に夫婦で共に築き上げた共有財産も多くなります。
そこで,共有財産として,預貯金,自宅不動産,生命保険,有価証券,車,退職金等の財産の存在及び額について,正確に調査したうえで財産分与額を決定する必要があります。
特に,50代の夫婦の場合,退職も近くなっており,退職金が財産分与の対象となる可能性が高いうえ,退職金の額も相当額に及ぶ場合が多いので,この点の調査を忘れないようにしなければなりません。
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